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いつも心に剣を(2)

2009 年 10 月 12 日 red-hood コメントはありません

「いつも心に剣を」の1巻が面白かったので買ってきました。十文字青のライトノベルが評価されないうちの会社は爆発した方がいい。という俺も「薔薇のマリア」シリーズは読んだことありません。気になった時にはすごい巻数で、読むのが遅い俺には無理です。というわけで、こちらで十文字青を知りたいと思います。

いつも心に剣を〈2〉 (MF文庫J)いつも心に剣を〈2〉 (MF文庫J) (AA)

魔女という存在が恐れられていた時代。魔女の砦での戦いを経て、ユユとレーレはネルリンという街にたどり着く。そこで聖騎士のヨナハンとセルジュに再開した二人は、彼らとヨナハンの故郷へ向かう。だが、久しぶりの故郷を喜ぶヨナハンを待っていたのは彼を失意の底へ叩き落とす大事件だった!! 一方、セルジュはユユが魔女ではないかと執拗に疑い、彼女に探りを入れてきて……。魔女と人間の戦いの先に、ユユとレーレは何を見て、何を思うのか。

---「放ってはおけないわ。友だちだもの」---

面白いんだけどなかなか後味の悪い結末だった。今後、この結末がどのように繋がっていって、魔女という存在に気付いているユユと魔女は人間に害しか与えないと考えているレーレの関係がどのようになるか非常に楽しみ。

中世の魔女とは違うのですが、魔女裁判が行われていた時代とかはこんな世界だったのかなと感じられるお話です。愛していたものが、信じていいたものが、突然魔女疑惑を掛けられ、まわりから孤立する様子。そんなことはないと思っているものまで、魔女ではないかという話を受け入れてしまう世界。本当に怖いです。

あと、ひぐらしとかでおなじみなのですが、拷問の生爪剥ぎとかは文章で書かれていてもぞっとしますね。

ユユと同じく読者は魔女についておおよそ知っているので、レーレの行動や考え方にドキドキします。

1巻とは異なった関係になったユユとレーレが楽しめますので、1巻を読んだ人は続けて読んで欲しい2巻でした。

ラドウィンの冒険

表紙とカラーページの設定が気になったので買ってみました。

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まだ魔法が生活に潤いを与えていた時代。
少年ラドとセネマは、騎士の試験を受けるために立ち寄ったとある街で、貴族の少女・エニルと出会う。しかし彼女は、なぜかラドだけにしか見ることができず、生まれた記憶すら持っていなかった。
どうやら精霊であるらしいエニル。彼女の記憶を取り戻すため、ラドはともに旅に出ることを決意する。宿主を持たない精霊エニルが、消えてしまう前に――。
電撃文庫が贈る、剣と魔法のファンタジー。

418ページ(本編)というのは読むのが遅い俺には致命的な文章量でした。しかし、文章は癖もなく読みやすかったせいか、すらすらと読み終えました。

お話はきわめて王道の冒険ファンタジーかな。剣と魔法の世界に抵抗を感じない人は楽しめると思います。エニルのようなお嬢様のワガママに振り回される不遇な主人公という設定が好きな人はもっと楽しめると思います。あと、セネマはカワイイ。

ただ、この物語をこの1巻で精霊エニルが消えてしまう前になんとかするとしてしまったせいか文章量が多いわりに、いろいろな設定は断片的に放置され、淡々と進んだ印象があります。個人的には1巻はパウデカまでにして、ラドの魔法に対する考え方、パウデカとの対決、エニルの課題を提示する形で次の巻に続くといった形が良かったと思います。

エニルの現れた場所、ラドウィンの師匠の失踪、ラドウィンの魔法に対する考え方、セネマの秘密(エニルに見抜かれたアレとか王宮の内部構造を知っているとか)、主人を待ち続ける憑くも神(精霊ですが)、いろいろと置き去りがあるように感じます。主人公の冒険に起伏を付けるために付けた設定は嫌いなので、続刊があったら、この辺りの謎を解決して欲しいです。

ラドウィンの印象はエニルに引っ張られるだけで少し薄い感じがする。俺の中ではセネマの株が後半急上昇です。読み終えた後にもう一度セネマの言動と行動だけを追うのも面白いと思った。エニルは高貴な世間知らずなお嬢様といった感じで、ツンデレではないと思います。後半はこの影響で少々鬱陶しく感じる人も多いかもしれない。ヘックは外見に似合わず良いヤツでした。実はヘックが一番好きという人は多いかもしれません。

結末はなるほどと思ったけどカラーページは見ない方が良いかもしれません。もう少しこの冒険の続きを読んでみたいと思いました。エニルのその後とセネマが気になります。