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CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

表紙とカラーページから「時をかける少女」や「タイムリープ」、最近なら「パララバ」のような、ちょっと変わった世界のジュブナイルものと思ったので、「サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY」を買ってみました。『「リセット」たった一言。それだけで世界は3日分死ぬ。』という、キャッチコピーも良かった。

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「リセット」たった一言。それだけで、世界は、三日分死ぬ――。

能力者が集う街、咲良田。浅井ケイは、記憶を保持する能力を持った高校一年生。春埼美空は、「リセット」――世界を三日分巻き戻す能力を持っており、ケイの指示で発動する。
高校の「奉仕クラブ」に所属する彼らは、ある日「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼を受けるのだが……。リセット後の世界で「現実」に立ち向かう、少年と少女の物語。

はい。「時をかける少女」というより、「とある魔術の禁書目録」でした。裏表紙に書いてあるんだから読めという話ですね。ただ、この巻では能力者同士がどっかんどっかん戦うということはないです。ほとんどの能力が本人がやりたいと思ったことを補助する程度にささやかな能力が付与されている感じです。三日も戻るのは大きな能力だろうとは思いますが、一応制約が大きいです。

お話は「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼から始まる謎解きを軸に進んでいきます。猫の意識に入り込める野ノ尾盛夏の描写が気に入ったので、このまま猫の話でもいいと思ったのですが、この依頼内容がおかしいというところから、じょじょにお話の裏が見えてきます。結末的には「時をかける少女」が好きな人は読んで損はない内容ではないかと思います。

個人的に、自分にない知識を与えてくれる、心に響くセリフ、シーンがあるライトノベルが好きです。この本も個人的に響くメッセージがたくさん盛り込まれており面白かったです。

「そうね。私たちはさも当然だという風に言葉を交わすんでしょうね。互いに、まったく違った言葉を使っていることに気付かないまま。偶然の一致に騙されて、いくつもの関連性のない言葉を交換し合うのよ」

相手は自分の言った質問に答えるし、自分の言った指示にも従ってくれる、でも、お互いまったく異なる言語を使っていると仮定したらというくだり。互いの言語は違うけど、自分の中の言語でその発言に当てはまる行動をとる、でもそれは会話とは言わないというお話。

今の仕事的にちょっとピンときました。俺等は普段日本語で仕事を指示したり、意図を説明したり、日記を書いている。でも、俺の使っている日本語とAさんの使っている日本語はまったく別の言語かもしれない。だから、会話をする上で、相手がどう捉えるかを考えながら伝えるのは、重要と思いました。チームで仕事などをする場合、この言語の共有化が進まないといつまでも仕事が上手く回らない。些細なミスが多いのかなと。

あと、「マクガフィン」の話も面白かった。

あの棚の上の荷物は何だ?
マクガフィンさ。
マクガフィン?
スコットランドでライオンを捕まえる道具だよ。
スコットランドに、ライオンはいないだろ。
なら、あれはマクガフィンじゃないな。

うん、さっぱり意味が分らない。俺も春埼に同感だ。

ありきたりな10代の葛藤話かもしれませんが、オススメです。