
オススメ:★★★(5点満点)
新人賞の佳作をとっても良いのかが正直な感想。もう少し構成を練れたのではないかと。
物語は朝起きたら金髪の美少女(巨乳)が隣で寝ていて凍り付くというお話。しかも、その美少女は主人公を好いているという。はいはいテンプテンプレ。
とにかく物語の展開が場当たり的でいろいろと後付っぽい設定やキャラが出てくる。極めつけは最終章になってやっと姿を現すボスだ。何の脈略もないのでポカーンとしてしまった。究極のご都合主義。せっかく魅力的なキャラがたくさん出てくるのに、主人公、ヒロインのルナ、妹のなずなくらいしかうまく生かされていない感じがする。自称神様のエルニ、同級生の五行の使いどころも考えた構成にした方がよいと思う。切っ掛けのエルニはともかく、五行は2巻以降にメインで登場でも良かった。俺がこの物語を再構築するなら、序盤から正体不明の敵(ボス)が攻撃を仕掛けてきてルナがかばうって形にする。
そんなラノベですが、何で★★★なのかというと圧倒的に読みやすい。ラノベというのはその名の通り普通の小説は敷居が高いという人を対象にしていると思う。500ページも面白いか面白くないか分からない状態で読まされ、そこから面白くなると言われても苦行。会話文とノリ突っ込みと分かりやすい展開で進むので、まず読んでいて躓くことがない。そして、文章のテンポがよい。個人的には俺のテンポとシンクロした。
そして、キャラが魅力的。特に妹が。あまり癖がなくてお兄ちゃんにべったりな妹でいて恋愛感情ゼロ。お兄ちゃんを正義のヒーローと勘違いしていて面白い。終始神様と認めてもらえないエルニ、怖いママ、そしてなぜか普通の生活に疎いルナと面白いキャラだらけ。五行聖はちょっと尺が足りなかった。
ということで、キャラ小説でもOKでサクサクと読みたい人。または、ラノベすら挫折するという人にはオススメ。

MF文庫Jを読み過ぎたので電撃文庫に戻ってきた。ひさびさに読むとやっぱり電撃文庫の方がぎっしりと感じる。
さて、この「ハロー、ジーニアス」の感想だけど、結論からいうとヒロインが巨乳であることi以外はとても面白かった。ボーイミーツガールな青春ものが好きな人には特にオススメ。
舞台は2019年。前世紀の後半、世界規模の少子化現象の発生と時期を同じくしてジーニアスと呼ばれる人々がこの世に現れた。ジーニアスとはひと言で言うと超天才。ジーニアスの出現により、世界の技術レベルは100年進んだと言われるくらいの天才。
そんなジーニアスの少女海竜王寺八葉が、何を思ったか主人公の竹原高行を自分が部長の第二科学部に強引に勧誘するところから物語は転がり始める。海竜王寺八葉は、ジーニアスとしてある悩みを抱えていた。この悩みを解決するために高行は八葉の部活動を手伝うのだが……
高行と八葉のやり取りで基本的に話が展開するんだけど、変人で高圧的な八葉と冷静な高行のやり取りが面白い。序盤の八葉が高行を勧誘説得するくだりやお互いの知らないものに接したときの会話や思っていることが面白い。
そして、高行をとりまく学園の人物、有屋美月、灰塚清彦、鷹觜由真などの面々がうまく物語に絡まってくるし、全体的に話がまとまっている感じ。クライマックスには意外な展開が待っていると思う。しかし、香澄さんのキャラに関しては、キャラはいいんだけど唐突すぎるので、寮長さんにその役目を任せても良かったんではないかと思う。
続刊があるとしたら、話の方向性が気になる。1巻ではジーニアスを取り巻く世界の情勢の話が少し出てくるのだが詳しくは語られない。個人的にはいらない設定だと思っているけど、続刊があるとしたらこの辺りの暗い話も語られるのかな。あまり世界と戦う系の話にはなって欲しくない。
今更ながら第16回小説大賞<電撃文庫MAGAZINE賞>受賞作「精恋三国志」を読み終えた。率直な感想としては少し盛り上がりに欠けるかな。ヒロインの運命がわりとあっさり語られ、わりとあっさり解決してしまうので、わりとあっさりエンディングに至ってしまう。文章的には丁寧だと思うので一応次巻に期待します。
お話のベースはタイトルの通り三国志で公孫讃に仕える前の趙雲が主人公。玄武に育てられた少女優音(ゆいん)と共に、玄武に頼まれた六曜石を公孫讃から返してもらうというお話です。
趙雲は正義感に強くて女に弱い男で多くの趙雲ファンタジー設定とは外れていない感じ、優音は世間知らずのツンデレ少女とよくあるヒロインとキャラクターは少し弱い。序盤のお話はよくあるツンデレ話といった感じでラノベを読み慣れている人には退屈かもしれない。最後の方で優音の出生の秘密とか明かされるけど付け焼き刃な感じは否めない。序盤の趙雲と優音が打ち解ける話はなしにして、出生の秘密からくる試練とかを掘り下げた方が面白かったと思う。なぜ優音が武芸に長けているかという謎は良かったと思う。こういう部分を増やして欲しい。
戦闘の描写とかは戦術を織り交ぜた感じで読んでいても楽しい。ただ、天帝の使い仙霊の加護を受けた英雄(この巻では文醜や顔良など)が圧倒的に強い。宝具の効果も絶大なのでいろいろと勿体ない。この辺りはファンタジーと史実を掛け合わせる上で難しいと思うけど。
全般的には残念な感じなんだけど、文章は丁寧なので三国志を舞台としたラブストーリーと考えると、あまりそれとは関係ない部分を掘り下げたくないという感じなのかな。次巻でもそんな感じだったらそいう話ということで諦めようと思う。
挿絵は少し残念な感じ。表紙は良かったんだけど、表紙みたいな感じのぼかしを入れないと生えない。シンプルな塗りやモノクロだけだと形が変な感じがする。
アキバblogのコラムを読んで「ねこみみぴんぐす」というマンガが気になったので買ってみた。

面白かった。ひさびさに面白い4コママンガに出会った。最近読んだ4コマはしっくりこないのばかりだったんだけど、これは4コマとしてしっかり面白かった。オチが分かりやすいせいか4コマ目でもやもやしない。まあ、細部ではネタのための設定みたいなのが目立つけど、気にせず笑い飛ばすがよろし。
小春ひより……ねこみみの少女。卓球は8年やってるけど、部の中では一番下手っぽい。若干世間知らずでいちいち笑いを誘います。ねこみみなのにアレもあるのが斬新でした。それと、お腹が空いた時の音は笑いました。
紫陽花(しよう はな)……ひよりの幼なじみで頭脳明晰、卓球の腕もかなり良い。いわゆる完璧超人だけど、いつも持ち歩いている「うさたん」が体から離れると……
向日葵(むかいび あおい)……ひよりのネコミミに見とれているうちに卓球部に入部することになった少女。なぜかヘッドフォンを常時装着している。卓球は始めたばかりだが、持ち前の運動能力でひよりと同等か少し上らしい。ゲームが好き、そしてバカ。いつも聞いている音楽は……
穂咲綾女(ほさき あやめ)……隣の高校のライバル。ドリルでツンデレお嬢様。顔文字、絵文字たっぷりのメールを絨毯爆撃が得意。卓球の腕もなかなか。
竜舌蘭(りゅうぜつ らん)&西法寺桜(さいほうじ さくら)……部長&副部長コンビ。蘭は地味キャラで部内での腕は一番らしい。桜は普段は穏やかでやさしいが、キレると怖い。腕は不明。
とりあえず、葵以外は貧乳らしいので気に入った。そこかい。
KIRARAなので少しお高いですが、個人的に「けいおん!」や「かなめも」よりオススメする。

先月末に発売されていたのを忘れてて慌てて買ってきた。

全編ファンタジーを主軸にした読み切りでりぼんっぽくない表紙だったので新しいりぼんを期待したけど、りぼん本体やこれまでの増刊との変化は感じなかった。ただ、酒井まゆの「クレマチカ靴店」の外伝がジャンプSQに載る、デスノートっぽいマンガなど集英社内の横の展開を狙った雑誌なのかも知れない。次号があるなら次号に期待かな。
■酒井まゆ「クレマチカ靴店」
どんな願いでも叶える靴を作ってくれるお店と依頼者のお話で、エンプティという機械人形と少しだけの魔法がある世界が舞台です。りぼんファンタジーの表紙になっている女の子が9号というエンプティで、この9号が使えるお金持ちの御曹司とのお話です。ちなみにエンプティとは機械人形に心がないことを皮肉って人間がつけた総称です。
機械に心は必要かというお話ですが、そこは少女マンガらしく纏められいて期待を裏切られて面白かったです。クレマチカ靴店がメインなので9号は出てこないと思いますが、ジャンプSQに載る外伝も読んでみたいです。
■種村有菜「白薔薇学園ヴァンパイア・ローズ」
オカルト嫌いの女の子架方美羅とオカルト部に勧誘しようとする光先輩とのラブコメです。タイトル通りヴァンパイアものなんだけど、序盤はどの辺がヴァンパイアなのって感じだと思う。お話を面白くするにはもう少し尺が必要かも知れない。全体としてはありなっちらしい学園ラブコメでした。
■牧野あおい「HAL – ハル -」
各所で話題になっているデスノートみたいなマンガ。

センターカラーの表紙は確かにデスノートを思い出しますね。で、中身はというと、

そんなHALですが、お話としては主人公の前に死神が出てきて「3人まで存在を殺せる」と告げられ、それを行使するかどうか迷うという作品で、デスノートとは死神以外の共通点はないと言ってよいです。
主人公は成績優秀、運動能力抜群、学校では周りからちやほやされている女の子です。そんな彼女の立場が転校生に脅かされるところから話が動き始めます。最後はきれいに落ちが付きますが、デスノートの外見を真似る必要が全くなかった。むしろ、そんな装飾がなかった方が楽しめた。
その他にもいじめられっ子と侍の魂が宿ったヒヨコのお話の「ひよこSAMURAI」、イケメン天使とボーイッシュなことにコンプレックスを持つ女の子のお話の「黒の星印(ペンタクル)」、人間世界にやってきた妖怪の皇子とそれを目撃してしまった女の子の話の「あやかしHERO」、現実世界で困った人に対して夢世界と現実世界のいずれかで生活することを選択させることができる力を持つ女の子の話の「ドリーム メディシン」なんかが面白かった。
しかし、いじめ話多いね。少女マンガでファンタジーを題材にというといじめが書きやすいのだろうか。「ドリーム メディシン」はテーマとしてはいいんだけど、お話しては救われないね。
小学生の神様というキーワードだけで「かしこみっ!かみさまは氏子募集中ですが、なにか!?」買ってみたら、富士見ファンタジア文庫に絶望してしまった。

ある日突然、万年貧乏人神社の一人息子・真名井雅也の前に現れた不思議少女と一羽の鶏。どこか懐かしく、そしてどこから見ても小学生にしか見えないその少女はのたまった。
「妾はミヤぞ。神様ぞ。かしこみて見よ!」――と。
さらに雅也を宮司に任命すると、そのまま家に居着いてしまうのだった。宮司たる雅也に課せられた使命は、神様ミヤの氏子を集めるために尽力すること!
神様? 宮司? 氏子? なんじゃそりゃ!?
思いも空しく、雅也の平穏な高校生活は音を立てて崩れていく。何様誰様、たわわな神様。ハートウォーミング・ラブコメディ。
空から女の子が降ってきた系のトタバタラブコメでした。ちょっとかみちゅみたいなのを期待したのですが全然違いました。ゆえり様とは違ってミヤはビッチすぎた。
序章の出だし、7章、終章あたりの繋がりは良いと思うんだけど、余計なお話が間にはさまりすぎていて推敲が足りない感じがした。神薙(かむなぎ)という設定をもっと活かせなかったのかなと思った。この設定を活かしてミヤの葛藤などをもう少し混ぜればいい感じになると思った。
あと気になるのは主要キャラが固まらないうちに伏線にもならないモブ登場人物が多すぎる感じがする。その性で主人公やミヤの掘り下げが話の長さの割りに浅く、ただ付いたり離れたりを繰り返している印象しかない。
文章も個人的に読みにくく、テンポが合いませんでした。これは個人の問題だけど。
2巻からは神薙の話が本格的に出てきだし、1巻の敵は2巻の友って感じで面白くなりそうなんだけど、2巻を買う気になれませんでした。
そんな感想を聞いても試してみたい奇特な方の感想をお待ちしております。
「いつも心に剣を」の1巻が面白かったので買ってきました。十文字青のライトノベルが評価されないうちの会社は爆発した方がいい。という俺も「薔薇のマリア」シリーズは読んだことありません。気になった時にはすごい巻数で、読むのが遅い俺には無理です。というわけで、こちらで十文字青を知りたいと思います。
いつも心に剣を〈2〉 (MF文庫J) (AA)
魔女という存在が恐れられていた時代。魔女の砦での戦いを経て、ユユとレーレはネルリンという街にたどり着く。そこで聖騎士のヨナハンとセルジュに再開した二人は、彼らとヨナハンの故郷へ向かう。だが、久しぶりの故郷を喜ぶヨナハンを待っていたのは彼を失意の底へ叩き落とす大事件だった!! 一方、セルジュはユユが魔女ではないかと執拗に疑い、彼女に探りを入れてきて……。魔女と人間の戦いの先に、ユユとレーレは何を見て、何を思うのか。
---「放ってはおけないわ。友だちだもの」---
面白いんだけどなかなか後味の悪い結末だった。今後、この結末がどのように繋がっていって、魔女という存在に気付いているユユと魔女は人間に害しか与えないと考えているレーレの関係がどのようになるか非常に楽しみ。
中世の魔女とは違うのですが、魔女裁判が行われていた時代とかはこんな世界だったのかなと感じられるお話です。愛していたものが、信じていいたものが、突然魔女疑惑を掛けられ、まわりから孤立する様子。そんなことはないと思っているものまで、魔女ではないかという話を受け入れてしまう世界。本当に怖いです。
あと、ひぐらしとかでおなじみなのですが、拷問の生爪剥ぎとかは文章で書かれていてもぞっとしますね。
ユユと同じく読者は魔女についておおよそ知っているので、レーレの行動や考え方にドキドキします。
1巻とは異なった関係になったユユとレーレが楽しめますので、1巻を読んだ人は続けて読んで欲しい2巻でした。
イラストと「忍術的には、まずまずの結果です」というあらすじをみて面白そうなので買ってみました。
くノ一見参! (MF文庫J) (AA)
高校入学を機に叔母の家で暮らすことになった晴信。引っ越し当日、出かけたコンビニから帰ってくると、見慣れない少女が家の様子を探っていた。千代と名乗った彼女は叔母の知り合いの孫で、なんと忍術修行をしながら育てられたらしい!
「女になって”くノ一の術”を身に付ける」ために、一緒に住むと言い出す千代。しかし、どこかズレた彼女の言動は、晴信の日常に波乱を巻き起こし……!?
「忍術的には、まずまずの結果です」「お前『忍術的』ってつければ何でも済むと思ってないか?」
佐竹彬が贈る、日常系等身大学園忍術ボーイミーツガールストーリー、堂々の見参!
すでにあらすじの時点でぶっ飛んでいるので、俺の友達はこのあらすじなだけで拒絶反応を示しそうです。逆にこの設定を受け入れることができて、ラブコメが嫌いじゃなければ、楽しめるかもしれません。損したとは思ってませんが、他人にオススメできるかというとかなり人を選びそうです。ラノベの慣れている人向けです。
全体としては盛り上がりも試練もなく、あっさり恋に落ちて終わりといった感じです。いや、俺の読み落としかもしれませんが、いつ恋に落ちたのかすらよく分からなかったです。山場のミスコンも、全然生かせていない感じでしたし、恋敵も捻りすぎててイマイチでした。個人的にはキャラクターの設定は好みだったので、お話を頑張って欲しかったところです。でも、いとこの生徒会長は少しできすぎか。続きがあるとしたら、いとこの生徒会長梢子と千代の三角関係が面白そうですね。
要約すると都会に出てきた田舎娘と都会人の主人公とのお話なので忍術とかその辺りはクライマックスにおいても期待しない方がいいです。「忍術的に○○です」という表現が面白かっただけにもう少し恋に落ちる部分を分りやすく描いて欲しかったような気がしました。
春ななの最新刊「スターダスト★ウィンク」読み終わりました。
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杏菜です。中3になったばかりの14歳だよ。同じマンションに住む颯と日向は、同い年の幼なじみ。これからもずっと3人なかよく……と思っていたら、颯が私に!!
全然関係ないですが、春田ななさんとは同郷なので応援しています。といっても、同郷や友達だけで買われていたらお互いに不幸だと思います。俺は春ななの作品が好きなので買ってます。本当は雑誌を買った方が作家さんにはいいんでしょうけど、さすがにりぼんを電車で読むのは厳しいです。
話が逸れましたが、主人公杏菜と同じマンションに住む幼なじみの男の子、颯(そうと読みます)、日向(ひなたと読みます)をめぐるお話です。何をするにも3人だった幼なじみが杏菜の恋話をきっかけに崩れていくといった感じで始まります。なに、あらすじの通りだと? 大事なので二回書きました。
ココ(杏菜の飼っているハムスターのココナッツ)が一番かわいいのは確定として、杏菜もかわいいです。かなり猪突猛進なキャラで春ななも扱いに困っているようですが、颯の誕生日の話とかいい奴じゃないですか。おばあちゃん、グッジョブ。相変わらず、絵はコミカルとシリアスを上手く使い分けていて良いです。流れにテンポみたいなのが生まれて読みやすいし、マジか冗談かが分りやすいです。
少し気になるのは、お話があまりに完結しすぎているかなぁっと。1話から数話程度で上手く纏まりすぎているような。どこかに伏線あるのかな。颯や紅との話もわりとスッキリ終わったし、この後どうなるんだろう。
主人公杏菜より大人っぽい紅(べに)や紅の兄、真白の登場で面白くなりそうです。杏菜は颯を選びそうだなと思いつつ、今回おとなしかった日向の逆襲はあるのかと次巻が楽しみです。
お話とは関係ないのですがPS3の話が出てた。やっぱり中学生視点でみると高嶺の花ですよね。DSとかPSPで十分ですよね。中高生向けに割り引きプランとかあればいいのにと思った。ネットワークを一部制限したアカデミックパックとかさ。まあ、ゲームで勉強には結びつかないと思うけど……
表紙とカラーページから「時をかける少女」や「タイムリープ」、最近なら「パララバ」のような、ちょっと変わった世界のジュブナイルものと思ったので、「サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY」を買ってみました。『「リセット」たった一言。それだけで世界は3日分死ぬ。』という、キャッチコピーも良かった。
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「リセット」たった一言。それだけで、世界は、三日分死ぬ――。
能力者が集う街、咲良田。浅井ケイは、記憶を保持する能力を持った高校一年生。春埼美空は、「リセット」――世界を三日分巻き戻す能力を持っており、ケイの指示で発動する。
高校の「奉仕クラブ」に所属する彼らは、ある日「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼を受けるのだが……。リセット後の世界で「現実」に立ち向かう、少年と少女の物語。
はい。「時をかける少女」というより、「とある魔術の禁書目録」でした。裏表紙に書いてあるんだから読めという話ですね。ただ、この巻では能力者同士がどっかんどっかん戦うということはないです。ほとんどの能力が本人がやりたいと思ったことを補助する程度にささやかな能力が付与されている感じです。三日も戻るのは大きな能力だろうとは思いますが、一応制約が大きいです。
お話は「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼から始まる謎解きを軸に進んでいきます。猫の意識に入り込める野ノ尾盛夏の描写が気に入ったので、このまま猫の話でもいいと思ったのですが、この依頼内容がおかしいというところから、じょじょにお話の裏が見えてきます。結末的には「時をかける少女」が好きな人は読んで損はない内容ではないかと思います。
個人的に、自分にない知識を与えてくれる、心に響くセリフ、シーンがあるライトノベルが好きです。この本も個人的に響くメッセージがたくさん盛り込まれており面白かったです。
「そうね。私たちはさも当然だという風に言葉を交わすんでしょうね。互いに、まったく違った言葉を使っていることに気付かないまま。偶然の一致に騙されて、いくつもの関連性のない言葉を交換し合うのよ」
相手は自分の言った質問に答えるし、自分の言った指示にも従ってくれる、でも、お互いまったく異なる言語を使っていると仮定したらというくだり。互いの言語は違うけど、自分の中の言語でその発言に当てはまる行動をとる、でもそれは会話とは言わないというお話。
今の仕事的にちょっとピンときました。俺等は普段日本語で仕事を指示したり、意図を説明したり、日記を書いている。でも、俺の使っている日本語とAさんの使っている日本語はまったく別の言語かもしれない。だから、会話をする上で、相手がどう捉えるかを考えながら伝えるのは、重要と思いました。チームで仕事などをする場合、この言語の共有化が進まないといつまでも仕事が上手く回らない。些細なミスが多いのかなと。
あと、「マクガフィン」の話も面白かった。
あの棚の上の荷物は何だ?
マクガフィンさ。
マクガフィン?
スコットランドでライオンを捕まえる道具だよ。
スコットランドに、ライオンはいないだろ。
なら、あれはマクガフィンじゃないな。
うん、さっぱり意味が分らない。俺も春埼に同感だ。
ありきたりな10代の葛藤話かもしれませんが、オススメです。
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